お店について、作家について
■お店について
こんにちは。やきものや ふじゆり 店主の藤吉有里です。
ダンナである、藤吉憲典(ケンスケ)のつくったものを紹介しています。
やきものや ふじゆり は店主ほぼ一人で運営している小さな個人商店です。
サービスの行き届かないところもあるかと存じますが、日々改善を重ねてまいります。
どうぞよろしくお願いします。
やきものや ふじゆり 略歴
2000年3月 「やきものや ふじゆり」ホームページ開設
2000年6月 開業届け提出、正式にオンラインショップ開業
2000年9月 メールマガジン「ふじゆりのやきもの日和」創刊
2001年1月メールマガジン「ふじゆりの蕎麦猪口蒐集」創刊
2008年10月ふじゆり別館「蕎麦猪口倶楽部」開店
■花祭窯 藤吉憲典について〜略歴と器づくりのこだわり
花祭窯(はなまつりがま) 藤吉 憲典(ふじよし けんすけ)
藤吉憲典 略歴
1966年 熊本県玉名市生まれ
佐賀県有田工業高校デザイン科卒業後、東京でグラフィックデザイナーとして勤務
帰省後 佐賀県有田の福泉窯、福珠窯などで主に商品開発担当 7年の経験を積む
一方、書道家であった父親のもとで書道を嗜む
1997年佐賀県江北町に花祭窯として独立、現在に至る
最近の主な個展歴
- 2005年〜 :桃居(東京都港区西麻布)にて隔年で個展
- 2005年〜 :ギャラリー縄(大阪市中央区南船場)にて定期的に個展
- 2006年12月:壺中楽(鹿児島市吉野町)にて個展
- 2008年 5月:巷談舎(大阪府豊中市)にて二人展
- 2008年 7月:ギャラリー濫觴(愛知県豊橋市)にて個展
※藤吉憲典の器を取り扱っているお店は各地にございます。
詳しくは「お薦め和食器店」のページをご参照ください。
食器については、古伊万里、特に初期〜中期伊万里のうつわの雰囲気を理想とし
白磁に染付、染錦のデザインを中心に現代の食生活に似合う器を提案します。
・無機質でない磁器
・テーブルのアクセントになる赤絵
・持ちやすく、手にしっくりなじむ丁寧な作り
・古典の文様に加え、身近な自然を取り入れた季節感のあるデザイン
陶芸作品については、つくりたいと思ったものだけを自由につくっています。
だからこそ、つくるからには徹底的にこだわって手を入れていきます。
手にとった方が思わず微笑みたくなるようなものが理想です。
■つくり方の特徴(こだわり)・・主に食器の制作について
【原材料(磁土)】
磁器の生地を作る磁土は、有田をはじめとした磁器産地の多くと同じ
熊本県の「天草陶土」を使用しています。
磁土はその精製度合いにより、土っぽい雰囲気のものから真っ白のものまで
何種類もに分けられます。
そのなかで主に2種類を器のデザインに応じ使い分けています。そのひとつは
やや鉄分を多めに含んだもので、仕上がりが真っ白というよりはややグレー
がかった色に上がり、ときどき鉄粉の色が表面に出てくることがあります。
食卓で土ものや漆器との組み合わせもなじみやすい、落ち着いた雰囲気の
うつわを作ることができます。
【原材料(呉須、釉薬)】
呉須は染付の青を出す絵具です。釉薬(ゆうやく)との相性、磁土との相性、
また焼成方法によっても発色が微妙に異なってくるものではありますが、
理想である古伊万里の雰囲気を出すため鉄分のやや多い「唐呉須(とうごす)」
と呼ばれるものを使用しています。
釉薬は「柞灰釉(ゆすばいゆう)」という、焼成の加減により変化しやすい
不安定な釉薬を使用しています。
一般的に有田などの産地では「白釉(石灰釉)」を使用しているところが多く、
これは焼成の加減に関わらず一律にきれいに仕上がるので短時間で焼き上げる
大量生産を前提とした窯元やメーカーでは便利です。明るいコバルト色になり、
きれいではあるものの、イメージする古伊万里の雰囲気とは趣が異なるので、
花祭窯では石灰釉は使用していません。
柞灰釉を使うことにより唐呉須との相性で初期伊万里のような雰囲気、色味を
出すことができます。ときどき呉須の「焦げ」や「にじみ」が出てしまいますが、
うつわ全体の雰囲気を重視しているので、むしろ味わいととらえていただけると
嬉しいところです(もちろん程度問題ではありますが)。
※焦げ
絵付けのときに染付の絵具である呉須が多めに溜まってしまった部分でおこります。
焼成の際、釉薬と呉須が反応して染付の藍色を発色しますが、呉須の溜まった部分が
釉薬を吸収したりはじいてしまったりして絵の部分が表に出ると直接火があたるので
焦げてしまい、黒くなったり、表面にピンホール状の穴があいたようになることがあります。
※にじみ
釉薬をかける作業の際、やや多めに釉薬がかかってしまった部分でおこる現象です。
焼成の際、釉薬は生地に定着してガラス質になり美しい呉須の藍色を実現しますが、
定着すべき量より多めにかかっていると、その分溶けて流れ、絵がにじんだ感じに
なってしまいます。骨董好きの方はその景色を「泣き」という言い方で表現したり
するようです。
【焼成方法】
本窯は最高約1260℃程度の高温で16〜17時間以上かけています。一般的に
有田焼のメーカーなどで行われる短時間での強還元焼成では、白くきれいに仕上がって
いてもなかはナマ焼け、ということがあるので、「弱還元焼成」で時間をしっかりかけています。
「弱還元焼成」も呉須と釉薬の反応具合による「焦げ」や「にじみ」の原因となるひとつですが、
しっかり焼くことで発色に深みが出るうえ、硬質な丈夫なうつわが出来上がります。
磁器なので炎のコントロールが可能なガス窯を使用しています。磁器の場合、温度と
時間を設定して自動焼成する仕組みの窯が多いですが、実際は外の気候により微妙に
温度の上がり具合や窯内の気圧が異なってくるので、30分〜1時間おきに炎の具合
を見ながらガス圧や温度、気圧を調整しながら焚いています。
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